最強の健康長寿指南書『養生訓』をわかりやすく学び実践できる本

300年以上も読み継がれてきた『養生訓』。心身ともに健康長寿に過ごすための養生（健康法）についての指南書です。

繰り返し現代語訳なども出版されていますが、中には現代医学では良しとされないもの、時代にフィットしないものあります。300年以上も前に記されたのですから、それは仕方がありません。

そこで、無駄なく『養生訓』のエッセンスを理解できるよう、今の生活にすぐに役立てられるよう、読みやすくわかりやすく編集された本を厳選してご紹介します。

健康情報が溢れる時代だからこそ、読んでおきたい『養生訓』

江戸時代中期の本草学者（現代の薬学者）であり儒学者でもある貝原益軒（かいばら えきけん）。多くの著述を残し経学、医学、民俗、歴史、地理、教育などの分野で先駆者的業績を上げた大学者です。

貝原益軒が生きた時代には、産業や文化も発展し、人々の暮らしも豊かになってきました。生きるための食事から、食事を楽しむことができる時代になったことで、栄養過多を原因とする病気に注目が集まる時代になりました。

1713年、亡くなる前年の益軒83歳に、健康長寿のための一般向け生活心得を著した『養生訓』は出版され、当時のベストセラーになりました。300年以上経った今でも、現代語版や解説書が繰り返し出版されるほど、日本で最も広く、最も長く、読み継がれてきた健康書の古典です。

当時、健康書は、中国から伝わる書籍の内容が元となるものばかりでした。そこに儒教や仏教、武士道をも加え、身体の養生だけでなく、心の養生をも解いた、まさに健康長寿への養生（健康法）の指南書です。

晩年に多くの著作を残すほど精力的に活動した益軒自身の実体験に基づいた健康法ですから、広く人々に愛読されました。

ただ長生きするだけでなく、心身ともに質高く健康長寿を目指す益軒の考え方は、現代に通じるものがあります。

【世界保健機関（WHO）健康の定義】
「健康とは、肉体的、精神的及び社会的に完全に良好な状態であり、単に疾病又は病弱 の存在しないことではない。」

健康情報があふれる現代にこそ、読んでおきたい本物の健康書といえるでしょう。

超訳 養生訓 病気にならない体をつくる

「養生訓」から、現役医師が現代医学の観点からみて正しい項目だけを採用しています。しかも、１ページに１項目。漫画よりも、わかりやすく、早く読める驚異的な本です。

超訳ですから、まさに「養生訓」の現代にフィットしたエッセンスだけ読めます。Kindle Unlimited 対象、無料で読めます。

養生訓

現代語訳で、ちゃんと読むならこちら↓

わがまま養生訓

本書は、その『養生訓』から50の知恵を取り上げ、上田惣子さんの漫画も交えながら、漢方の視点から解説しています。
漢方とは、漢方薬のことだけではありません。
漢方とは、中国古来の自然哲学に基づく医学・薬学・養生学のこと。日本で独自に発展してきた伝統医療です。

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「養生訓」から50の知恵をピックアップし、漢方と合わせて現代的な養生法をわかりやすく解説しています。

基本は、文章での解説ですが、ところどころに漫画が挟まれています。息抜きとして楽しめます。

仕事も人生もうまくいく整える力――禅が教えてくれる９８の養生訓

禅が教えてくれるーー
心・体・生活をすっきり、すこやかにする９８のヒント。

「整える力」があれば、仕事も人生もすべてうまくいく。
まずは朝の時間を整えて。体調をどんどんよくすることから。
シンプルだけど効果的ー心、体、生活をすっきり、すこやかにするヒント。

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禅の思想によるものですが、「養生訓」と共通点も多く、かつ現代仕様。

すべて実践できるかはともかく、サクッと読めます。読むだけで、少し気持ちが整います。。何度も繰り返し読んで、今自分にとって必要なことを実践してこその養生訓なのだと、わかります。