【裁判員制度 漫画】裁判員制度の仕組みや流れ、考え方をわかりやすく

2009年に施行された裁判員制度選挙権をもつ一般人(有権者)が、クジにより無作為に裁判員候補として選出され、裁判官と共に裁判を行う制度です。

一般国民の司法参加により、市民がもつ日常感覚や常識といったものを裁判に反映することや、司法に対する国民の理解増進と信頼の向上を図ることが目的とされています。

裁判員制度が適用されるのは、地方裁判所で行われる刑事裁判のうち、殺人罪傷害致死罪強盗致死傷罪現住建造物等放火罪身代金目的誘拐罪児童虐待など、一定の重大な犯罪の裁判に限られます。裁判員は審理に参加し、裁判官と共に証拠調べを行い、有罪か無罪かの判断、有罪の場合には量刑の判断を行います。法律に関する専門知識が必要な事項については裁判官が担当するとはいえ、法を学んできていない人にとっては重い義務です。

制度開始後は年間1800件程度の裁判員裁判が行われたこともありますが、コロナ禍の影響もあり2021年以降は年間800件程度に減少。そもそもで裁判員に選出される可能性も低くなっていますし、辞退者も増えているようです。

そうはいっても、制度は残っているわけですから、いつ選出されるかもしれません。わからないことが多い制度ですから、選出された際、あるいは時間のある時にでも目を通しておきたい、裁判員制度に関する漫画をまとめてご紹介します

裁判員制度が開始された2009年頃のものが多く、その後新しいものがないのが残念なところではありますが、読み応えのある作品ばかりです。

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目次

サマヨイザクラ裁判員制度の光と闇 (上下2巻)

2009年からスタートする≪裁判員制度≫。それは、抽選で決まった一般国民が、殺人などの重大犯罪の裁判の審理に参加する制度である。フリーターの相羽圭一は、裁判員に選出された。ネット難民となってしまった人生を変えるべく、圭一は法廷へ!!≪裁判員制度≫は、彼の人生にいかなる影響を与えるのか!?死刑制度の問題点を描ききった『モリのアサガオ』で、文化庁メディア芸術祭大賞を受賞した郷田マモラが、死刑裁判に巻き込まれていく一般国民の苦悩、そして希望を描ききる!!

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裁判員制度を通して、人を裁くことの重み、死刑制度について考えさせられる漫画です。裁判員制度のしくみ、選定課程や審理・評議・採決などの流れも捉えることができます

フリーターである主人公は、自分と似たような境遇である被告が起こした殺人事件の裁判員に選出されます。結果だけみれば死刑相当な罪であっても、その事件が起こるまでの過程が明るみになり、被告の過去や内面に触れることで、何が本当の悪なのかが、わからなくなってきます。人を裁くことの恐ろしさ、責任の重さ、重圧、高揚感、、そんな複雑な思いが描かれています。

モリのアサガオ―新人刑務官と或る死刑囚の物語 (全8巻)

死刑を執行する側とされる側。新人刑務官・及川直樹と死刑囚・渡瀬満の禁断の友情を通じ、死刑制度の<今>を描ききった衝撃の問題作!!

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新人刑務官の目を通して、死刑囚の日常や、看守たちの思い、被害者の心情などが描かれています。刑務官である主人公は、法に則っているとはいえ人の手で下す死、死刑制度に対して疑問や不安をいただき、気持ちがゆれ動きます。

死刑制度に関して、自分なりの絶対的な結論を持っている方、刑務官は仕事なんだからナヨナヨ悩むな的考えの方には、不向きです。

あなたも裁判員―漫画で読む裁判員制度

裁判員制度に関して、わかりやすく書かれた解説漫画。

裁判員制度とはどういうものなのか、裁判員制度のもとでどのように刑事裁判が行われるのか、具体的な事件を題材に紙面上で模擬裁判が繰り広げられます。実際に選ばれた時には、目を通しておきたい1冊です。

2009年に始まる裁判員制度。元祖裁判員マンガが、テーマと内容も新たに登場。近い将来、裁判員候補に選ばれたときに手元に置きたい1冊。

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裁判員の女神 (全5巻)

裁判員制度のもと、その県で初めて行われた裁判は、無職の男による強盗殺人事件…
しかし、女性裁判官・勇樹美知子のもとに現れた裁判員の一人は、皮肉にもホームレスの男だった!

新しく始まった裁判員制度のシステムや問題点を、わかりやすく面白く描いた法曹ミステリー!

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原作:自由な意見で法曹界を震撼させる毛利甚八氏、代表作『家裁の人』
監修:酒鬼薔薇聖斗事件を担当した井垣康弘弁護士
作画:世界情勢を料理で斬った、かわすみひろし氏、代表作『大使閣下の料理人』

若く優秀な女性裁判官を主人公に、裁判員制度のことが描かれています。裁判員制度に選ばれた一般人6人や、3人の裁判官、検察官のそれぞれの立場や個性があり、人が人を裁くということの難しさが伝わります。裁判員に選出された場合に、何を基準に判断するのかなどがわかりやすく描かれています。

著:毛利 甚八, 監修:井垣 康弘, イラスト:かわすみ ひろし, 読み手:井垣 康弘
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ジキルとハイドと裁判員 (全5巻)

裁判官・辺見直留は、ひとつひとつの案件に入れ込みがちで処理こそ遅いが、裁判官として希望に燃える有望な若手。頼りになる先輩判事・薬師寺の背中を追いかける毎日を送る中、ついに彼は2009年7月──裁判員制度導入初日を迎える。幸い、担当事件は単純なものだと思われたが…

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過去が見える、つまり起こったことの真実を知る能力を持つ裁判官という、SF感ありの設定ですが、現役弁護士が監修していますので、設定以外に内容的な問題はないでしょう。

裁判員制度が抱えている問題、司法制度やタテ社会が抱えている問題などを提起しています。正しい裁きとは何か、もし自分が裁判員だったらどうするのか、を考えさせられます。

裁判長!ここは懲役4年でどうすか (全13巻)

ふとした興味から、裁判所の傍聴席に初めて座った北尾太郎。殺人・強姦・詐欺・離婚にDV…。傍聴する北尾に、赤の他人の赤裸々な人生が垣間見える──。時には被告に同情し、また時には検事の論理に頷く北尾は次第に法廷の傍聴に魅せられて行く。そこには紛う事無い、リアルが有った。

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裁判を傍聴するライターの視点でさまざまな裁判や、裁判に係る人たちの人間ドラマが描かれています。裁判傍聴の仕組みもわかります。

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