【厳選 性的マイノリティ 漫画】性同一性障害、TS（トランスジェンダー）、SRS（性別適合手術）、IS（インターセックス、性分化疾患）をわかりやすく

LGBTへの理解促進などざっくりいわれていますが、性的指向と、性自認問題はまた別です。トランスジェンダー（性同一性障害）だからといって、その全ての人が性別適合手術（SRS）を受けるわけでもありませんし、半陰陽（IS、インターセックス）という、男性・女性に分けられない、どちらとも一致しない先天性疾患もあります。

その違いなどを正確に理解することは難しく、理解ができないから受け入れ難さがあり、当人たちの生きづらさへとつながります。今回は、性的マイノリティに関して、マンガとして楽しみながらも、手軽に理解が深められるような漫画を厳選してご紹介しています。

性別が、ない！ （全15巻）

半陰陽マンガ家の新井祥がお贈りする、性のアウトローな世界！
何万人にひとりと言われている男性でも女性でもない、そんなアブノーマルな世界にどっぷりはまっちゃう!!

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著者自身が半陰陽という性的マイノリティ。4コマ漫画で簡潔に話は進みますが、なかなか刺激的な内容です。

染色体検査を受けた経緯や両親への報告・反応、当時結婚していた相手の反応、それぞれの受け止め方、間違えられやすい（誤解されやすい）半陰陽と性同一性障害の違いなどは、2巻に詳しく書いてあります。かなりディープな世界なので、下ネタが苦手な方は、2巻から、あるいは2巻だけ読むといいかもしれません、

半陰陽（IS、インターセックス）とは、染色体・性腺の情報から基づく性別と、外性器から判別される性別とのあいだに通念的な合致がみられない状態（引用：メディカルノート）、身体的性が一般的に定められた男性・女性の中間もしくはどちらとも一致しない状態のこと。日本では、性分化疾患と呼ばれる先天性疾患です。

下ネタが多いので、お子様向けではありません。全巻Kindle Unlimited対象。

LGBTだけじゃ、ない！「性別」のハナシ (本当にあった笑える話)

LGBT、Aセクシュアル、パンセクシュアル、フレキシブルetc.性別に関しての価値観がどんどん変化する昨今。
「それってどんなコト!?」「つきあい方やタブー発言は?」「私、あの子はもしかして…!?」といった、
「知りたいけど聞けない」&「まだまだ知らない」最新の性別事情を、『性別が、ない! 』シリーズの著者であり、インターセックス作家の新井祥が解説したコミックエッセイ!!

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• LGBなど（性的指向の問題）とT（性自認の問題）は別物
• 「トランスジェンダーでなおかつバイセクシュアル」という人もいる
• 性的指向と性自認の問題とは別に、性分化疾患（体の性別の問題）の人々もいる
• フレキシブル（基本的に異性愛者、時々同性愛に傾く）という人も結構いる

聞くに聞けない、誤解や勘違いしやすい、性的マイノリティの性について、４コマ漫画で簡潔にわかりやすく書いてあります。といっても、なかなかに複雑です。複雑である、、ということを理解するにも、オススメです。

30歳で「性別が、ない！」と判明した俺がアラフィフになってわかったこと。 (本当にあった笑える話)

見本となる先駆者が、いない!! 中性(インターセックス)の俺は、どう年をとればいい!? 外見・生き方・パートナーとのこと…。「男性」と「女性」のはざまで生き、セクシュアルマイノリティー界の先駆者である著者による、思秋期コミックエッセイ!

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20年近く経てば、自分も社会も変わります。30代とアラフィフは、誰にとっても人生の転換期であり、思うところが多い時期です。IS（半陰陽）の筆者ならではの、なかなか奥深い内容です。笑ってはいけない、、、でも笑えます。

ジェンダー・コード ～男らしさ、女らしさの鎖につながれて～ （全4巻）

「男なのに胸がふくらみはじめた――!?」
ある日、自分の身体に異変を感じ始めた小学生の潮類（うしおるい）。
同級生男子からはからかいの対象になり、母親をはじめ家族にも「普通ではない」ことを指摘され、男らしくなれない自分は存在自体を認めてもらえていないことにショックを受ける。
成長するにつれ、違和感は次第に劣等感に変わっていき、みんなと同じになりたいと願う類はわざと男らしく振る舞うようになる。
しかし、外見に現れる顕著な変化に類自身も戸惑うようになって……!?
――曖昧な「性」に翻弄される、類の葛藤と成長、そしてそれに伴う家族・社会との向き合い方を描くヒューマン・ドラマ!!

思春期ど真ん中のIS（インターセックス）の生きづらさを丁寧に描いた作品。男らしさ、女らしさ、普通とは何か、、当たり前のように使われてきた言葉や概念が、実はあまりにもふんわりしたものであることに、でもそんなふんわりしたものに無意識にも縛られていることに、気付かされます。

IS （全17巻）

「IS（インターセクシャル）」確率として、2000人に１人。「性」というデリケートな壁を前に、声も出せず震えている“私たち”を知ってください――。《CASE 1：ヒロミ》　戸籍の性別は空欄のまま。女として育ったけれど、“フツウ”と違う身体。「一生恋愛できない」と思っていたヒロミに、同僚から突然の告白が。身体のこと、好きな人に知られたら……!?　／《CASE 2：竜馬（りょうま）》　17歳の夏、僕の身体は“女性化”しはじめた――。自分らしく生きるため、カミングアウトをするのだが……!?

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こちらもIS（インターセックス）の生きづらさを丁寧に描いた作品。思春期からオトナへ、恋から性を超えた恋、家族、愛、まで踏み込んでいます。性的マイノリティへの大きな理解はもちろんですが、一人の人として本当に理解し支えてくれる人がいることの大切さ、人間の弱さを、漫画を通して考えさせられます。

さよならちんちん ウェルカムまんまん　〜ＯＬになりたくて性別適合手術しました〜

性同一性障害として生まれた、体は男性、心は女性（しかもレズビアン）の主人公が、性別適合手術をし、戸籍を変え、ＯＬとして就職するまでの困難と爆笑の実話を描いたコミックエッセイ。ＳＮＳで話題の作品「パッチワークま〇こ よりぴchan！」が全ページ改稿、描き下ろしで書籍化！　

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性別適合手術（SRS）の内容や費用・スケジュールなど、術後の試練、戸籍の性別変更、ＬＧＢＴの本音や実情など、なかなか聞くに聞けないような、誰に聞いたらいいのかもわからないようなことが、さまざまな困難と笑えるエピソードと主に描かれています。

重い内容ではありますが、コミカルな漫画で話しは進むので、抵抗なく読み進めることができます。

生まれる性別をまちがえた!

元男で性同一性障害の作者・小西真冬が女性の身体になるために、性別適合手術を受けた実体験を描く! ありとあらゆる痛み・苦悩を赤裸々にポジティブに再現した、異色のエッセイ漫画が登場!

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こちらも、元男性がタイで性別適合手術（SRS）を受け女性の身体になることについての、実体験に基づく赤裸々エッセイ。心と体の不一致を抱える人達生きづらさを、漫画を通して知ることができます。

性別適合手術（SRS）は受けてバンザイ終了というわけではなく、その後の人生を自己責任として受け入れる覚悟が必要であること、本当の自分を曝け出すことで、周りからも否定され、職を失い、家族や友人でさえ離れてしまうことなど、かなりシビアなことも伝わります。

僕が私になるために

身体的にも法律的にも女性になるために、主人公・平沢ゆうなは性別適合手術（SRS）を受けにタイへと旅立つ。しかし、女性への道のりは想像していた以上に“痛かった”!!　性同一性障害（GID）当事者の作者が男性から女性になる過程を詳細に描いた実録エッセイ！

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こちらも、元男性がタイで性別適合手術（SRS）を受け女性の身体になることについての、実体験に基づく赤裸々エッセイ。

性別適合手術（SRS）や、その後の生き方への覚悟、周りとの関わり方は、人それぞれです。実体験に基づくものでも、複数の筆者の作品を読むと、理解も深まります。

夫は実は女性でした

ある日、夫に告げられた。
「私、本当は女性なんです――」

配偶者がトランスジェンダーであることを知った著者（妻）が描く“ふうふ”2人の日々。

夫のカミングアウトにより、2人の関係は変わってゆくのか？
初めて知ること。見えた世の中。周囲の反応。そして、将来のこと……。
いろいろある毎日を、ユーモアあふれる視点で描き出す。
「ふつう」とは違うかもしれない。でも、どこかにいる、家族の話。

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男性として育てられ、男性として生活してきた、トランスジェンダーの女性が夫。いろいろ疑問は浮かびますが、４コマ漫画で、いろいろある毎日が大袈裟な表現なく淡々と綴られているので、逆にすんなり受け止められます。

トランスジェンダー（性同一性障害）であることを隠しながら過ごしてきた過去、結婚のこと、カミングアウトしてからのこと。トランスジェンダー（性同一性障害）の人が全て性別適合手術（SRS）する訳ではありません。そのままで生きていくことの困難さや、周りの理解がどれほど大切なことなのか、じんわりじんわり伝わってきます。

オレが私になるまで （1巻〜）

ある日、男の子が朝起きたら女の子になってしまいました。すぐ戻ると思いきや、どうやらその様子はありません。変化する自分のココロと周囲との認識のズレに戸惑いながら、すこしずつ成長していく物語です。

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男の子の気持ちを持ったまま、体は女の子から思春期の女子へ成長していきます。青春ど真ん中のトランスジェンダーの繊細な心理描写が丁寧に描かれています。