LD(学習障害)を漫画でわかりやすく〜基礎知識、二次障害、生活のコツ、体験談、トレーニングなど

知的発達や、視覚・聴力機能には問題がないにも関わらず、「読む」「書く」「計算する」など、特定の領域を極端に苦手とする、発達障害の一種です。主に３つの種類に分けられます。

読字障害（ディスレクシア）といっても、全く文字が読めないのではなく、人によっては文字が滲んで見えたり、ゆらいで見えたり、鏡文字になっていたり、一定の読み方しかできないなど、現れる特性も人によってそれぞれです。

聴覚や視覚などの障害と比べわかりにくいことから、認知度も低く、理解もされにくいのですが、近年では有名人の告白により認知も広がりつつあります。

例えば、ハリウッド俳優のトム・クルーズさんは難読症。文字が読みにくいため、セリフは録音したものを繰り返し聞いて覚えたことを公表しています。

日本人でも、ミッツ・マングローブさんの場合、「活字の暗記が出来ない」ため、読むことが困難であることを公表しています。「絵と音では暗記出来る」ため、全て絵にしてイメージで捉えるという勉強法を行い、慶応義塾大学法学部に合格。聡明で、英語堪能、クラシックピアノも演奏します。これで学習障害を抱えているとは、周りは理解することも困難ですね。

今回は、学習障害（LD）の基礎知識、ご家族の体験談、日常生活や学校生活でのコツ、トレーニングなどを、漫画やエッセイなどでわかりやすくまとめられている本をご紹介します。まずは、知ることから。

うちの子は字が書けない　発達性読み書き障害の息子がいます

小学２年生になってもなかなか字が書けるようにならなかった息子・フユ。　ノート１ページの漢字練習に１時間かかる、板書が追いつかない、テストの点がとれない。　まわりからはただ“勉強ができない子”と見えてしまっていた。　たまたま参加した講演会をきっかけに知った「発達性読み書き障害」。　専門機関に相談し、フユの苦手の正体がやっとわかった。　母子二人三脚で、また賑やかな家族のサポートを受け、フユはトレーニングに励む。　学校での“特別扱い”、受験・進級、職業選択……さまざまな難局に、フユと家族は──？　

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学習障害の一つでる、発達性読み書き障害（発達性ディスレクシア）のことが丁寧に描かれています。

知能や聞いて理解する能力には問題がないのに、読み書きにだけ困難を示すため、周りでも気が付きにくく、理解されにくさがあります。原因や特性、漢字を覚えるトレーニング、変化や成長、障害による二次障害（学校の単位が取れないなど）など、漫画と専門家との対談式で解説されています。

「うちの子は字が書けないかも」と思ったら

〝読み書きが苦手なのは、「がんばってないから」じゃないんだよ〟
――「40人学級に3人」の確率でいる、発達性読み書き障害の子どもたちのために、「今」できること、「将来」役立つことを、徹底解説。
大反響コミックエッセイ『うちの子は字が書けない』、待望の実践サポート編!

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全編ふりがながふ付きイラスト多用、わかりやすい言葉の説明で、障害を抱える方でも読みやすいようになっています。

障害であることが理解されにくいがために、「怠けているからでは」「がんばらないからだ」と誤解され、諦めてしまう子ども、家族もいる発達性読み書き障害。障害の基礎知識、二次障害、併発されやすい障害、子どもたちが抱える問題への対処法やサポート、学校の支援、将来への不安、自立などを本を通して考えていきます。

学習障害の子どもへのサポート記録

「ひらがなが読めない」「自分の年齢が言えない」「数の概念がない」とないないづくしで小学校に入学した長男。親がそのことに気がついてから支援したこと、取り組んだことをまとめました。小学校１年生から高校３年生までの記録。

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漫画ではなく、エッセイですが、ご本人の様子がわかりやすく説明してあるので、どういう状態なのか、どんな困難があったのか、目に浮かぶようにイメージできます。

2冊ともにKindle Unlimited 対象。無料で読めますので、気軽に読んでみてください。まずは、知ることから。

マンガでわかる読み書き指導　―スモールステップで読めない、書けない子どもを伸ばす

本書は、人に伝わる実践的な読み書きを身につけるための
「スモールステップ」の手順と方法を掲載。
読み書きができるようになるメソッドを紹介しています。

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実践的な指導書として定評のある「発達が気になる子への読み書き指導ことはじめ」を漫画化。

発達に沿って、読みと書きを連動させながら、スモールステップで練習していきます。療育や教育関係者はもちろん、保護者でも、その手順や方法が理解できるよう、漫画でわかりやすく解説されています。すぐ使える教材もダウンロードできますし、家庭でできる内容を中心に取り上げられています。

発達が気になる子への読み書き指導ことはじめ

発達障害が疑われる子どもに対して、コミュニケーションツールとしての実用的な読み書きの獲得を目指す指導書。様々な教材を活用しながら「読み」と「書き」を一体的に、連動させて学ぶ方法を提示する。すぐに使える15種類・130シートの教材が収載されたCD-ROM付き。

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ステップや教材のことを、細かく段階的に解説しています。発達段階に合わせてどのように指導すればいいのか、どのような配慮が必要かなど、実践的なことも書かれています。

LDの子が見つけたこんな勉強法: 「学び方」はひとつじゃない! 

漫画ではありませんが、イラストや図解多用、全編ふりがなつき。

読み、書き、聞く、暗記、算数、体育・音楽などの各教科、テスト、宿題、スケジュール、対人関係など、学校生活や日常生活でできる工夫の具体例がイラスト付きで紹介されています。後半は、LD当事者やそのご家族へのインタビューや編者の対談。