【厳選 検察官漫画】東京地検特捜部は正義の味方？検事との違いや仕事内容は？

公益の代表者と呼ばれる「検察官」。

これは、検察庁法に謳われている規範とすべき在り方です。刑事事件があった場合、検察官は事件を捜査し、起訴するか判断し、裁判に立ち合い、法の正当な適用を求め、確定した刑の執行を指揮・監督する権限を持ちます。

国民を代表して、社会のために犯罪を追求し、犯罪被害者や遺族ために事件の真相解明に務める「正義」の味方でもあるのです。

今回は、検察官の仕事に関わる漫画を厳選してご紹介しています。世界を巻き込むような巨大な事件から、身近にあるような小さな事件。事件の解決のために、真相の追及のために真剣に向き合う検察官のストーリーです。

検察官とは

検察官は、被害者や被疑者に対して法律に沿って刑事事件を解決へと導く仕事です。検察官だけが行使できる「検察権」という権限を持っています。

つまり、刑事事件を捜査・取り調べなどを行い、新たな証拠を収集し、最終的に起訴するかしないかを判断します。起訴する場合には、法廷上で担当する事件について、法律に基づき、証拠を用いて、犯罪行為を証明します。

この「検察権」は検察庁という組織ではなく、検事一人一人が権限を持っています。

検察官と検事の違いは？

検察官は、検事総長、次長検事、検事長、検事及び副検事に区分されます。つまり、検事は、検察官の役職の一つ。

いわゆるタテ社会ですから、同じ「検事」でも配置される検察庁によって階級、仕事内容、業務内容も変化します。

検察庁名称	各検察庁の長	所属	対応裁判所
最高検察庁	検事総長	検事総長・ 次長検事・ 検事	最高裁判所
高等検察庁	検事長	検事長・ 検事	高等裁判所
地方検察庁	検事正	検事	地方裁判所・ 家庭裁判所
区検察庁	上席検察官	検事 副検事	簡易裁判所

バビロン （上下2巻）

東京地検特捜部検事・正崎善（せいざきぜん）は、ある不正事件を追ううちに大型選挙の裏に潜む陰謀と、それを操る人物の存在に気がつき――。衝撃と絶望が押し寄せるクライム・サスペンス！

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テレビアニメ化された小説のコミカライズ版。検察官の「お仕事漫画」というよりは、サスペンス漫画ですが、自殺教唆をする女性を追う主人公の検察官やその周りの執念と働きぶりは見事です。

漫画を読んでから、原作を読んでみるのもオススメです。原作は、主人公の所属する検察庁や東京地検特捜部のことも綿密に綴られています。

【原作小説】バビロン （全3巻）

東京地検特捜部検事・正崎善は、製薬会社・日本スピリと国内４大学が関与した臨床研究不正事件を追っていた。その捜査の中で正崎は麻酔科医・因幡信が記した一枚の書面を発見する。そこに残されていたのは毛や皮膚混じりの異様な血痕と、紙を埋め尽くした無数の文字、アルファベットの「Ｆ」であった。正崎は、事件の謎を追ううちに、大型選挙の裏に暗躍する陰謀と、それを操る謎の人物の存在に気がつき……？

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奇才の作家。フィクションでありながら、あまりに緻密でまさに時間を忘れて読み進めてしまいます。全3巻手元に揃えて、時間のある時に一気にどうぞ。平日就寝前のチョイ読みには向きません（特に2巻以降）。

法の庭 （全6巻）

裁判官・田所。検事・天海。弁護士・小泉。かつて共に司法を学んだ三人が法庭で再会した！非道な強姦殺人事件を裁く事となった田所。実は被害者の女性は田所の愛人だった事を誰も知らない・・・。法という名の庭に放たれた人間の欲望と情念が激しく交錯する。本格法廷サスペンス登場。

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かつて共に司法を学んだ3人が、裁判官、検察官、弁護士に。2つの事件を通じて、それぞれの立場、仕事、思いが交錯します。３役それぞれの視点で話が進むのも楽しめます。テレビドラマにもなった話題作。

東京地検特捜部長・鬼島平八郎 （全3巻）

主人公・鬼島平八郎は幾多の職を経た後、司法試験に合格し検事に任官する。その強引とも言える捜査手法は「眠らぬ鬼」との異名をとり、巨悪に臆する事なく挑む凄腕の特捜部部長であった！

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中学卒業後、職を転々とした主人公は、実姉の自殺を機に検事を目指します。私大の夜間部卒、司法試験６回目で合格、44歳に検事なり、東京地検特捜部部長にのしあがるという設定。設定はともかく、強引凄腕ではありますが、熱い思いと優しさに溢れた主人公の働きぶりや人間性には、惹かれるものがあります。

全3巻ともに、Kindle Unlimited 対象。一気にどうぞ。

Dr.検事モロハシ （全3巻）

心臓外科医・諸橋正志は、自らが参加した手術の現場で、患者が死亡する医療過誤事件を目撃する。しかも担当医は、真実を遺族へ伝えず、事件の隠蔽をはかった。医師としての自分に限界を感じた諸橋は、白衣を脱ぎ捨て、秋霜烈日のバッチを身につけた！　医師と検事、2つのライセンスを持つ男の医療の正義を守る戦いが始まる!!

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医療過誤は、医師自らの地位や病院の権威を守るために、隠蔽工作されてしまうと、家族が真実を知ることも、社会が実態を把握することもできません。病院内に潜入し不正を暴く目的で設置された東京地方検察庁医療特捜部。医師免許と検察官のダブルライセンスを持つ主人公や、看護師免許を持つ医療事務官など、検察庁の中でも特殊な部署にスポットを当てた作品です。

ざこ検（潮） （全6巻）

立場は雑魚でも心は錦！！新米検事・潮貞志が、情熱を胸に難件に体当たりで挑む！！潮貞志、28歳。司法修習を終え、法務大臣から辞令を受けたばかりの新米検事である。持ち前の情熱と高い理想を胸に、潮の検事人生が今、始まる！！検事の任命式の当日、あろうことかチカンに間違われて遅刻しそうになった潮。任命式には何とか間に合ったものの、どうにも釈然としない。翌日、実務研修生として検事人生の第一歩を踏み出した潮だったが、一件目の“取調べ”の容疑者は、潮が巻き込まれたチカン事件の犯人だった！！

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ざこ検（潮）ザコケンマルチョウ。タイトルの読みがちょっと難。

雑魚（ザコ）レベルのどんな小さな事件でも、真剣に真実の追究に向かう検事 潮貞志（うしおただし） が主人公。司法修習生から検事になった、いわゆるエリートコースから外れた検察官です。作中の刑事事件も、大きなものではなく、現実的な、どこかであったような、あってもおかしくないようなものばかり。それらを解明するために、惜しみない努力で事件と向き合う検察官や検察事務官、被害者との協力、被疑者にいかに真相を語らせるか、などが描かれています。