【厳選 服飾職人漫画】仕立て屋、テーラー、靴職人、デザイナー漫画でファッションの知識も簡単に身につける

ファッション漫画というと、少女漫画のようなイメージがあるかもしれませんが、近年は現実の世界同様、漫画でも男女問わず楽しめるテーマになってきています。

一口にファッションと言っても、ファッション業界を舞台にしたもの、仕立て屋、テーラー、靴職人などの「職」を軸に置いたもの、服や靴などをとして人間模様や人生を描くヒューマンストーリー、業界でのサクセスストーリーなど、さまざまです。ストーリーを楽しむ娯楽漫画でもありますが、作中ではファッションにまつわる様々な知識を得ることができる学習漫画でもあるのです。

今回は、ファッション漫画の中でも、職人たちが軸となっているファッション学習漫画を厳選してご紹介しています。

王様の仕立て屋

奥深すぎるメンズスーツの知識が丸わかり。初心者向けから専門的な知識まで網羅できます。スーツへのうんちくも、職人への溢れる敬意が伝わりますので、嫌味感はまったくありません。このシリーズを読んだら、スーツを仕立てたくなりますし、自分のパートナーには仕立てたスーツを着て欲しくなります。

イタリア・ナポリで伝説とまで謳われた仕立て職人が、唯一弟子と認めた天才職人が主人公。若干歪んでいるというか、面倒な性格の持ち主ですが、卓越した技術による仕立てで、さまざまな無理難題を解決していきます。

布の種類、襟の形、ボタンの形や数、アームホールの広さ、縫い目、シルエット、、、そしてスーツに合わせるネクタイやシャツ、靴、時計などのコーディネートまで幅広く網羅しています。

現在、４番目のシリーズが連載中。全シリーズ合わせる膨大な量ですから、興味のあるシリーズから読んでみるといいでしょう。

王様の仕立て屋〜サルト・フィニート （全32巻）

イタリア・ナポリの泥棒市に住む日本人、織部悠。ナポリ中の“究めし職人”から“ミケランジェロ”と賞賛された伝説の名仕立て屋が、唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技と、イタリアの比類なき伝統が一着のスーツに蘇生した時、それを身に纏った者の人生に珠玉のドラマが生まれる。

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王様の仕立て屋〜サルトリア・ナポレターナ （全13巻）

紳士服の聖地と呼ばれるナポリに“究めし職人”と呼ばれる日本人がいた。彼の名は織部悠。伝説の名仕立て職人マリオ・サントリヨが唯一認めた弟子である。彼が受け継いだ至巧の技とナポリの伝統が結実する時、そのスーツは纏う者の人生をも変えていく──。

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王様の仕立て屋～フィオリ・ディ・ジラソーレ （全7巻）

腕利きの職人が集まる紳士服の聖地ナポリで小さな仕立て店を営む織部悠。彼は日本人でありながら伝説の職人マリオ・サントリヨが唯一認めた弟子で、“究めし職人”と称される男である。そして、そんな悠に頼りきりなのが新興服飾ブランドのジラソーレ社。社長以下、美人で個性的な女性社員たちが毎回、あれやこれやと困難な依頼を持ち込んできて…!?　依頼人の人生を一変させるプロの仕立て7本＋特別描きおろしを収録!!

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王様の仕立て屋～下町テーラー （1巻〜）

その服は、着た人の人生までも変えてしまう――。紳士服の聖地イタリア・ナポリで修行を積んだ天才仕立て職人・織部悠が祖国日本に凱旋。東京の下町・谷中のテーラーを舞台に、悠の仕立ての妙技が冴え渡る！　服飾コミックの金字塔、第4部は待望の日本編!!

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ナポリ仕立てといえば、「ナポリ仕立て Sartoria Napoletana -奇跡のスーツ」も合わせて目を通しておきたいものです。字も細かく情報量も多いので、読むのは大変ですが、見ているだけでも自分がオシャレになった気がしてきます。再販されていないので、中古本だけのようです。

繕い裁つ人 （全6巻）

服に命を宿す人。どこか懐かしい町並みに響くミシンの音。祖母の志を受け継いで、その人だけの服、一生添い遂げられる洋服を作り続ける。そんな南洋裁店の店主・市江（いちえ）と、彼女の服を愛してやまない百貨店企画部の藤井（ふじい）。微妙な距離感を保ちながら関わる二人と、服にまつわる人々の思いを描き出す、優しい優しい物語です。

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2015年に中谷美紀さん主演で映画化もされた、美しくどこまでも優しいヒューマンストーリー。

時代の最先端をいくファストファションや、わかりやすくかわいい服、着心地が良いと言われる服が好まれる、そんな時代の流れに負けそうになっても信念を守り、プライドを持ち作り続ける姿勢には胸を打たれます。

傾国の仕立て屋 ローズ・ベルタン （1巻〜）

18世紀フランス革命前夜。平民の出ながら、ヴェルサイユ宮殿で貴族以上の権勢を誇る“仕立て屋”がいた。彼女の名はローズ・ベルタン。悲劇の王妃マリー・アントワネットの寵愛を受け、革命の波にのまれていった、ファッションデザイナーの祖と称される人物の物語。

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マリー・アントワネットのドレスを作り続けたカリスマデザイナー、ローズ・ベルタン。当時、平民の女性といえば社会的地位はかなり低いにも関わらず、努力を重ね、柔軟な発想とセンス、それに伴う技術でマリー・アントワネットの寵愛を受けるまでに成り上がります。

服飾関係はもちろん、建物などのデザインや文化などもうまく描かきこまれているので、フランスやファッションの歴史も学べます。「ベルサイユのばら」好きにもオススメ。

それにしても、この時代には便利なミシンもありません。あの豪奢な衣装が手縫いとかって、もはや神レベル。和裁も意味がわかりませんが、それ以上に意味がわからないというか、理解を超える技術です。

現在、3巻まではKindle Unlimited で無料で読めます。

テラモリ （全10巻）

スーツ屋でお仕事はじめました。ヲタク女子大生・高宮　陽（20）。バイト未経験の彼女は時給にひかれてスーツ屋“テーラー森”で働くことに！ネクタイ、シャツ、紳士靴　etc．　呪文のようなスーツ用語を覚えつつ、楽しくも必死で働くアパレルコメディー、開店です♪

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ドSスーツ店上司×オタク女子大生部下のアパレル・ラブコメディ。「王様の仕立て屋」ほどの知識もうんちくもいらないけど、スーツのことを少し知りたい方にもオススメ。

スーツに興味がないヲタク女子学生とともに、ストーリーを読み進めていくうちに詳しくなります。しかも、ラブコメディーですから、かなり気楽に読めます。

海月姫 （17巻）

史上初（？）の「本格オタク女子漫画」！　クラゲ大好きの女の子・倉下月海（くらした・つきみ）が暮らすアパートは男子禁制・オタク女子オンリーの天水館（あまみずかん）。ある日、月海が溺愛するクラゲ・クララのピンチを救ってくれたおしゃれ女子を部屋に泊めたら……!?　オタク女子軍団「尼（あま）～ず」も人気爆発中♪

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オタク女子集団と女装男子がファッションブランドを立ち上げるという、あってはならない設定のネオシンデレラストーリー。面白すぎます。

「オシャレ人間は天敵」「人生に男を必要としない」などというモットーを立て、男子禁制、自分達を“尼〜ず”と称し、外部との接触を避け、まったり楽しいぬるま湯にどっぷり浸かりきり、己の趣味のみに没頭している個性豊かなオタク女子達。自分たちの居場所を守るために、女装男子とも一致団結して奮闘します。

ファッションがテーマとはいえ、オタク女子達の会話はキレッキレ。クリエイター系漫画の王道を歩みつつ、ギャグ漫画、ラブコメとしても楽しめます。

IPPO （全5巻）

「一足30万から」。　一条歩、職業・靴職人。12歳でフィレンツェに渡り、17歳から名門下の靴職人として働いた青年は、22歳の今年、東京にひっそりと店を構えた。その名は“IPPO”。極上を知る青年の店は、安くはない適正価格をとるが、上客、珍客、美しい客……とさまざまな客が訪れる。腕は確か、されど若造。そんな靴職人青年の手仕事ストーリー、はじまりはじまり。

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靴の持ち主が踏み出す第一歩をお手伝いする靴職人の心温まるストーリーです。まさに、IPPOに寄り添ってくれます。

小路花唄 （全4巻）

大人気恋愛連作『路地恋花』の続編が登場！　京都の片隅にある、若い職人や芸術家が商い住まう小さな長屋。オーダーメイドの靴工房を営む西山椿（三十路）は皆に慕われ、仕事もそこそこ上手くいっているけれど……？　守られた空間から独立しようとするひとりの女性の物語を、『路地恋花』の面々をゲストに迎えつつ、仕事に恋にと賑やかにお届けします！

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こちらは、京都を舞台に、靴工房を営む女性と人間模様を描いたストーリー。京都独特の空気感も楽しめます。

結婚目前での破局、元カレ舞い戻り、元カレの娘、大学生の弟子など、オトナの恋愛を盛り込みながら、自分の人生や職人としての人生を見つめなおします。靴職人としての、顧客の足の悩みに合わせて靴を調整する手仕事も丁寧に描かれています。

路地恋花 （全4巻）

芽吹き、色づき、艶やかに、京の路地に想いの花、咲く――。短編の名手・麻生みことが描く、恋愛連作最高峰！舞台は古都・京都。とある路地の長屋に暮らす「つくる人」――職人たちが紡ぐ、凛と美しく、詩情豊かな恋愛譚。製本屋、銀細工屋、蝋燭屋など、多様な「職」の細やかな描写も見事。雑誌では描かれなかったエピソードも大量描き下ろしして収録！！

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「小路花唄」の前編。京都の長屋を舞台にオムニバス形式で、ものづくりに携わる人々の「職」や恋愛が、穏やかな空気の中で流れていきます。

アントレース （全3巻）

手代木（てしろぎ）ユウナは、服をつくることが大好き！　父の営むテーラーを手伝うが、経営は下り坂…。ある日、幼馴染・健人（たけと）から姉の結婚式に着るスーツを頼まれる。だが当日の朝、デザインを仕上げ父は倒れる。式まで2時間、ユウナの決断は!?　ファッション青春物語、開幕！

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街のテーラーに始まり、専門学校、SNSライブファッションショーと、たった3巻でどんどんストーリーが進みます。

青春物語ではありますが、ファストファッションとハイブランドの関係、これからのファッション、SNSによる発信のことなども描かれていて、なかなか深い内容です。

原作版 左ききのエレン （1巻〜）

天才になれなかったすべての人へ――。

朝倉光一は、大手広告代理店に勤める駆け出しのデザイナー。いつか有名になることを夢みてがむしゃらに働く毎日だった……。もがき苦しむ日常の中で、高校時代に出会った天才・エレンのことを思い出していた。

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かっぴー氏といえば、「左利きのエレン」。クリエイティブの現場とその人生が、熱く深く描かれています。

それなりに才能に恵まれている主人公の才能があるが故の葛藤、天才レベルの圧倒的な才能が無いが故の挫折や絶望、焦燥。苦しみ、もがき続けながら成長しいていく姿は、共感しかありません。何者かにはなりたいと思う全ての人たちにオススメします。

まだ続きますが、25巻まではKindle Unlimtied 対象。

合本版もあります。合本版では15巻まででています。いずれもKindle Unlimited 対象。1回のダウンロードで3巻分読めますが、データが大きいのでネットワーク環境をご確認の上ご利用ください。

リメイク版。作画されている方が違います。

「後から生まれた“リメイク版”の方が、ノーカット版というイメージです。ぼくの作画では表現しきれず、カットしたエピソードを入れ込んだ完全版が“リメイク版”だと考えています」「途中までリメイク版で読んで、その続きから原作版を読む」という読み方はオススメしません。」（引用：note かっぴーさん）

どちらがいいかは好みかと思いますが、、、熱量高めは原作、新キャラや追加エピソードでストーリーがより洗練されているのが、リメイク版な感じです。こちらは、Kindle Unlimited の対象ではありません。