【厳選 震災漫画】震災を学ぶ・震災から学ぶ

遠くない将来にくると言われているいくつかの大震災。今回は、避難や備蓄情報ではなく、震災とはどういうものなのかを学び、考えさせられる漫画をご紹介します。

いちえふ　福島第一原子力発電所労働記 （全３巻）

「メディアが報じない福島第一原発とそこで働く作業員の日常」、そして「この先何十年かかるともしれない廃炉作業の現実」を、あくまでも作業員の立場から描写。「この職場を福島の大地から消し去るその日まで」働き続ける作業員たちの日々を記録した、いま日本に暮らすすべての人たちに一度は読んでいただきたい「労働記」

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福島第一原発とそこで働く作業員の日常を丁寧に取材し、現場作業員目線で描かれています。メディアから伝わる、政府や東電幹部からの目線、あるいは被災者の目線の情報や心情ともまた異なります。今となってはあまり注目を浴びることもない、高線量放射線下での大事故収束作業をする人々のこと、その作業の特異性や異常性は、忘れてはならないでしょう。

あの日からのマンガ

3.11…史上最悪の震災によって、すべてが変わってしまったあの日。それ以来、しりあがり寿は、誰にも追いつけないスピードとヴィヴィッドさで、東日本大震災をテーマにしたマンガを描き続けている。震災からわずかひと月後に掲載され、ネットや新聞・雑誌などに大きな反響を呼んだ月刊コミックビーム発表作を中心に、朝日新聞夕刊連載の４コマ『地球防衛家のヒトビト』など、未曾有の危機の時代に挑むように、アグレッシブに天才が発し続けたマンガ作品

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震災後、被災地にいなかった人々にも訪れた「非日常が日常」だった日々が描かれています。被災地の状況をメディアで知る人々が感じた恐怖、戸惑い、願い、、、漫画ならではの誇張、作者ならではの社会風刺も効いた表現は、時間の経過とともに薄れていく記憶を蘇らせます。あの頃、どんな生活をし、どんなことを見聞し、どんなことを考え、どんなことに傷つき、願っていたのか、、残していきたい記憶と記録です。

ふくしまノート （全3巻）

私たちが私たちらしく生活できるのはこの福島なんです。（南相馬市・紺野さん）原発問題・風評被害・差別・子どもの未来…漫画家・井上きみどりがひとりひとりに聞いてきた「今」の福島のこと。

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東日本大震災と原発事故を経験した福島の人々の、リアルで等身大の生活が描かれています。避難生活の苦労や、福島県内での避難者と受け入れ側の軋轢、福島県出身者に対する差別、これからの生活への不安と生まれ育った故郷へ帰りたい気持ちの葛藤、子どもたちのこと、農業関係者のこと、、、いまだに解決しない福島を少しでも理解するためにも、「震災」には目に見えない大きくて深い被害があることを知るためにも、読んでほしいシリーズです。

南海トラフ巨大地震

2025年 2月11日 15時07分、「南海トラフ巨大地震」発生－－。
そのとき、名古屋港にいた主人公・西藤 命（さいとう めい）は、変わり果てた街の姿を目にする。
「大津波警報」が発令されるなか、安全な高台へ逃げようとする命。
ところが、そばには「ケガを負って動けない高齢者」が……。
見捨てるか、それとも助けるか。
迫られる究極の決断。
そして襲い来る「見えない津波」の恐怖。
いつか必ず起こる未曽有の災禍。そのとき、いったい何が起きるのか？
どうすれば、生き延びることができるのか？
綿密な取材に基づいて描かれた「いつか起こる震災のリアル」。
これは、「そのとき」が来る前に知っておかなければならない「現実」。

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例えば、津波の到来が迫る中で、近くに「怪我をして動けない高齢者」がいたら、、、答えは「てんでんこ」。災害時にはまず自助、自分の命は自分で守ることが最優先にしなければなりません。でも、自分がその場にいたら？

辛い決断ですが、その決断が瞬時にできるかで、生き延びられるかが変わることもあります。生き延びるための決断、その決断を背負い生き続ける覚悟。作中に答えはありませんが、いざという時のために自分が何ができるのか、その時はどう判断するのか、何度でも何度でも見直し、確認する必要があります。

私が見た未来

「本当の大災難は 2025年7月にやってくる」

1999年に刊行され、東日本大震災を予言していた 漫画として話題沸騰。

たつき諒氏の新たな予知夢を加え 解説した完全版。

元ネタにもなっている 自身の夢を書き溜めた「夢日記」の内容を ついに本書で初公開。

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東日本大震災後、その震災を10年以上前に予言していたと話題になった本に、新たな予知夢を加えて完全版として再出版されています。

サバイバル （全11巻）

大地震で、文明がもろくも崩れ去った中で、サトル少年のサバイバルが始まった。　ただ一人、荒野をさすらうその行く手に待ち受けているのは生か死か…。過酷な少年の運命を通して、文明を失った現代人の理性と本能を描いていく。 大地震は現実に起こりうる。あなたは生き抜くことができるだろうか？

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過酷な状況の中でどう生き抜くかという、まさにサバイバルのバイブル的漫画です。楽しく読める漫画ではないでしょうが、気候変動が騒がれる今考えさせられることは多いです。サバイバルゲーム、エログロ系ではありません。