毒と比喩されるほど、悪影響を子供に及ぼす親「毒親」。
子供への過干渉や暴言、暴力などにより子どもに重圧を与え支配したり、過剰な躾や教育を強いたり、親の都合を優先し子どもをかまわなかったりする親を表す概念です。
1989年に臨床心理セラピストでもあるスーザン・フォワードさんが、「子どもの人生を支配し、子どもに害悪を及ぼす親」として使用されたのが、言葉としての始まりです。
毒親に育てられた子どもたちにとっての最大の悲劇は、親から逃げられないこと。大人になっても心の傷が深く、家族関係、自分の結婚や子育てにさえ影響を与え、苦しみが続くことです。
今回は、毒親の呪縛から逃れた毒親サバイバーの経験などをもとにした漫画を厳選してご紹介しています。
毒親も様々であること、逃げられなくなる原理、歪んんだ認知からの解放、サバイバーたちの脱出法などが、さまざまな実体験を通して描かれています。
毒親の元で育ち、同じような経験をされた方が、日本にも世界にも数多くいることを知るだけでも、「自分だけではない」との救いがあります。
漫画を読むことで、自分の親に対する怒りを増幅させたり、その苦しみを比較したり、共感で終わらせるのではなく、傷を癒やし、毒親を乗り越え、自分の人生を謳歌するためのステップとなれば幸いです。
一部のKindle本は、Kindle Unlimited 対象本です。
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毒親からの脱出
しんどい母から逃げる!! ~いったん親のせいにしてみたら案外うまくいった~
毒親」「母娘問題」解決方法の決定版。
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「この苦しさは親のせいだ」という気持を封印し、生きづらさを抱えた毒親持ちの人たちにむけ、
経験者だからこその視点で、その原理をわかりやすく解き明かし、解決の糸口を見せてくれます。
自身の母親との葛藤を描いたコミックエッセイ『母がしんどい』で、「毒親」「母娘問題」を社会現象にまでにひきあげた漫画家の田房永子さんの、アンサーブック。
著者ご自身の経験をもとに、親からの呪縛、親に植え付けられた歪んだ認知から自分自身を解放していく過程が描かれています。
Kindle Unlimited 対象。無料で読めます。
元祖毒親コミックエッセイとも言われる『母がしんどい』はこちら↓
毒親絶縁日記
感情の起伏と思い込みが激しい母から理不尽な言動を受け続け、何を考えているのかわからない父には助けてもらえず、それでも親に愛されていると信じながらも心を蝕まれた著者が ある人との出会いから両親と縁を切るまでを描いた実話です。
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幼少期~小学生編、中学生編、高校生編、社会人編、結婚~絶縁編 と、成長過程とともに描かれていきます。
理不尽な扱いを受けながらも、両親が大好きで、愛されていると思って育つ著者。一口に毒親と言っても、家庭環境や本人の受け止め方によって、成長過程での受け止め方に違いがあります。
大人になり、うつ病と診断された時に、「心理的虐待」を受けていたことに気がつき、変えられるのは親ではなく自分であることを理解し、両親と絶縁するまでの過程には、心が揺さぶられます。
Kindle Unlimited 対象。無料で読めます。毒親との絶縁、新しい家族と、読んでいる側も救われる漫画です。
そんな親、捨てていいよ。~毒親サバイバーの脱出記録~
親を捨てたら、人生を取り戻せた。自らも毒親を捨てた漫画家・尾添椿が、毒親サバイバーたちを取材。彼らはどうやって毒親を捨てたのか、そして捨てたことで得たものは。毒親「捨て方指南」コミックエッセイ!
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毒親サバイバーの取材をもとにした、オムニバス形式。
毒親にもいろいろあって、そんな毒親からの具体的な逃げ方が描かれています。
生きるために毒親から逃げました。
著者ご自身の、毒親からの脱出コミックエッセイもあります。
連絡を取らない、関わらないという意味での「絶縁」のみならず、物理的にも縁を切る「戸籍の分籍」と「住民票閲覧制限」など、「現在の日本で可能な限り縁を切るための手続き」まで、具体的に描かれています。
毒親サバイバル
親に押しつぶされなかった有名無名11人の赤裸々な体験談。
毒親といっても、その毒はさまざまです。
アルコール依存症の親、暴言と暴力の親、価値観を一方的に押し付ける親、果てしなくお金をむしりとる親、そんな状況を見て見ぬふりする親……。
そんな環境で育ちながらも、親と同じ道を歩まないために、全心全力でサバイバルしてきた11人の生き様は、今まさに傷を負っている方々の励みになることと思います。
酔うと化け物になる父がつらい
「夜寝ていると、めちゃくちゃに顔を撫でられて起こされる。それが人生最初の記憶……」 幼い頃から、父の酒癖の悪さに振り回されていた著者。中学生になる頃には母が自殺。それでも酒をやめようとしない父との暮らしに、著者はいつしか自分の心を見失ってしまい…。圧倒的な反響を呼んだ家族崩壊ノンフィクションコミック。
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2020年に映画化された話題作。
アルコール依存症の父親と、新興宗教信者の母のもとで生まれ育ち、その顛末を描いたこの作品は、世に衝撃と共感をもたらしました。
母を片づけたい~汚屋敷で育った私の自分育て直し~
ゴミをためこむ汚屋敷母は、娘の心にもゴミをためる毒母だった!!
家は汚屋敷、ネグレクトで栄養失調の弟、娘への異常な執着やセクハラ…
そんな環境で育った作者が母と決別し、自分なりの片づけ方法を見つけるまで。汚屋敷で育った作者も続けられる、片づけのヒントも満載!!
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身体的虐待や心理的虐待というのとも、少し違いますが、「病的に生活力ゼロ(前著 『母は汚屋敷住人』)」の母親が住む汚屋敷、娘への過干渉や嫉妬など、他の毒親とは少し違った毒親ぶりが見られます。
片付けられない人や毒親の心理にも触れてあり、実体験に基づくコミックエッセイの枠を超え、参考になることも多いです。
リアルな毒親コミックエッセイ
虐待父がようやく死んだ
暴力・性的虐待・面前DV・人格否定。
――父が私にしたこと。これが、私の日常だった。子どもの頃は、家を出るお金もなければ、歯向かうための腕力もない。
虐待する親の元に生まれた私には、耐えるしか道がなかった――。
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「父の死は私の“希望”。」と思うほどの虐待を受け育った作者が描くコミックエッセイ。
日常的に受けてきたDVや虐待、自分の恋愛依存、自分が育児をしながらも苛まれる過去の記憶、自分の子供が親である自分たちから当然のように愛されることへの嫉妬、虐待の連鎖、、それらを乗り越え自分の人生を取り戻すまでの葛藤が描かれています。
今、虐待で傷を負っている方にも、どうにもならない感情を抑えきれず子供に手をあげてしまい悩んでいる方にも、これほど強いメッセージと励みのある本はないかもしれません。
母が「女」とわかったら、虐待連鎖ようやく抜けた
母はなぜ、父から私への性的虐待を見て見ぬふりしたのか。
身体的暴力、面前DV、人格否定、性的虐待……。
そんな家庭環境で育った私が、自分の居場所を見つけ結婚し、子どもを産んだ。
「父親みたいには絶対にならない、“いい親”になる」。
しかし子育ての中で親からされた仕打ちを思い出し、次第にどす黒い感情に飲み込まれていく。
連鎖は断ち切れないのか――。父を憎み切ったその先に見えたのは母の真実。
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虐待のある家庭に「父と母、片方はまとも」は存在しない。
『虐待父がようやく死んだ』のアナザーストリー。両方読むのがオススメです。
汚部屋そだちの東大生 (全2巻)
「東大入って自分だけ幸せになろうだなんて、ママ許さないからね!」
7年間壊れたままの自宅トイレ。包丁やまな板はゴキブリの通り道。そんな家にやがて「パパは来なく」なり、私は美しいママとふたり暮らしに。
センター試験前は極寒の部屋で、折りたたんだ布団を机代わりに受験勉強。ママが望むから東大に入った。
…じゃあ私は? 本当はどうしたかったのか。私はずっと…ただただ「普通の生活」をしてみたかった――。
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東大卒作家の半自伝的、毒親との共依存ものがたり。
虐待系毒親ではなく、子への理想や愛が強すぎ、ネチっとした共依存型の毒親です。
2巻ともにKindle Unlimited 対象。無料で読めます。
毒親に育てられました (全3巻)
祖父母に育てられていた子ども・つつみの前にある日、母親が迎えにくる。
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派手な洋服を着た華やかな母と暮らすことになったつつみに待ち受けていたのは、
母からの暴言、体罰、ネグレクト。
地獄のような日々から、抜け出すためにつつみがとった方法とは……。
Instagramで話題になった作品の全編再編集。
暴言や体罰など、身体的虐待も多く、凄惨な体験をされています。
毒親から自分を取り戻すために読んでおきたい本
毒親から自分を取り戻し、自分の人生を生きるための、道筋が見えてくる本ばかりです。
「毒親かもしれない」と思ったら――『あなたはもう、自分のために生きていい』
X(Twitter)で大人気の心理カウンセラーによる、書籍『あなたはもう、自分のために生きていい』の一部を漫画化、電子書籍限定版としてまとめた一冊です。
心が弱ってしまった人に向け、もっとラクに生きられるようになるための「心の処方箋」の数々が綴られたコミックエッセイ。
目次より
- 「もしかして毒親?」に育てられた人によくある特徴とは
- 「毒親育ち」「親から褒められた経験が少ない」人に最もよくある悩みとは
- 親から「ダメ」「無理」を繰り返されて育った子は、どんな大人に育つのか?
- 「親に期待されて育った子」が、大人になっても無意識に抱え続ける深刻すぎる悩みとは
- 毒親かも…「いつも不機嫌」「愚痴ばかり言う」親が子どもに与える根深い悪影響とは
- 毒親だけど…「親に変わってほしくて頑張っている人」の致命的な勘違いとは
- 毒親だったかも…と思う人に共通する「過去の経験」と「思考の習慣」
- 「親が望むこと」ばかり選んで生きてきた人が、今すぐ自然に「自分軸」を取り戻せる簡単な方法
- 「ポジティブ思考で病んでしまう人」に共通する特徴と意外すぎる解決策
- 「自分軸で生きる人」が本当に「やらない」たった1つのこと
- 「嫌いな人」に無関心になる一番正しい対処法
- 「親の言葉」は呪いになる。大人になっても子どもを苦しめる「何気ない親の口ぐせ」とは
- 「人に嫌われるのが怖い」のは「親の呪い」のせいかもしれない
- 「言いたいことが言えない」「自分がイヤ」「本音が言えない」は本当にダメですか?
- 子供の頃にかけられた「みんな一緒」の呪いを解く方法
Kindle Unlimited 対象。無料ですから気軽に読んでみてください。タブレットサイズ以上の大きな画面での閲覧がオススメです。
「親の呪い」は自分で解ける――『あなたはもう、自分のために生きていい』
「自分を責める」がやめられない。「親の顔色をうかがいながら育ってきた人」や「親に頼れず生きてきた人」、「悩みを人に話してはいけない」と思い込んでいる人によくある悩みや、特徴的なパターン、その沼から脱出するためのヒントが溢れています。
Kindle Unlimited 対象。無料ですから気軽に読んでみてください。タブレットサイズ以上の大きな画面での閲覧がオススメです。
あなたはもう、自分のために生きていい
X(Twitter)で人気の人間関係、親子問題、機能不全家族専門カウンセラーが、これまでの5000件を超える発信の中から特に反響の大きかったつぶやきをピックアップ。
詳細な解説や解決のヒント、イラストを加えて、さらにわかりやすくなっています。
あなたが苦しい本当の理由と、そこから抜け出す方法がわかる、生きづらさを抱えてきた心に効く一冊です。
マンガでわかる あなたを傷つけるあの人からの攻撃がなくなる本
超・実践的なテクニックで多くのモラハラ被害者を救ってきた「Joeメソッド」のコミック化。
毒親だけでなく、モラハラ、DV、嫌味な人、、、に対しても効果的な対象が、漫画でわかりやすく紹介されています。
Kindle Unlimited 対象。無料で気軽に読めます。
親といるとなぜか苦しい: 「親という呪い」から自由になる方法
「まわりの人たちは家族の愛やつながりを明るく語るのに、なぜ自分は孤独を感じるのか。
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家族と仲よくしようとするだけで、傷ついたり無力感にさいなまれたりするのはなぜだろう。
親から受けたつらい思いや混乱から、どうやって子どもは立ちなおっていけばいいのだろうか。
本書ではその解決のヒントを提示する」
「毒親」というキャッチーで感情的な表現ではなく、「精神的に未熟な親」として、親側の課題を客観視することで、子供を苦しめてきた原因がわかります。その上で、自分の心の重荷を解くにはどうすればいいかを、多くの具体例とともに探っていきます。
自分の心の傷を理解することで、抱えてきた重荷を解放できるようになるのだと、わかります。
漫画ではなく、内容も深く切り込んで書かれていますし、文字量もあるので、読むことに難しさを感じるかもしれません。時間をかけてゆっくりでも、読んでみることをオススメします。
親子の法則 人生の悩みが消える「親捨て」のススメ
自分の親を別な視点から見てみることで、自分の中に植え付けられたブロックを解除していきます。
親との関係がどれほど人生に大きな影響を与えているのか、無意識のうちに縛れていること、そのブロックを外すタイミングや考え方などが参考になります。
身体的・心理的虐待による心の傷が深い場合には、この本の内容では解決しないかもしれません。この1冊で、、というよりも、自分が楽になるための1つの方法として、情報を取捨選択していくといいと思います。
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