ギャンブル依存症のリアル漫画〜依存症のメカニズム、依存症からの回復、家族や周囲の対処法をわかりやすく

ギャンブル依存症というと、「自己責任」「自業自得」「心が弱い」「だらしがない」など切り捨てるような反応も多く、本人も周りも救いを求めることが難しくなります。

また、依存症の本人も「自分は依存症ではない」とありとあらゆる理由をつけて依存していることを否定するのが普通ですし、趣味や嗜好と病気のレベルの区別もつきにくいため、周囲の人もわかりにくい、気づきにくい、理解しにくいものでもあります。

でも、依存症は病気です。その始まりがどんなきっかけや理由であったにしろ、依存症は治療が必要な病気なのです。

今回は、ギャンブル依存症に関する理解を深め、その回復のための道筋が描かれている漫画を中心にご紹介しています。

ギャンブル依存症とはどういうものか、どんな仕組み・メカニズムなのか、どんなトラブルがあるのか、家族や周囲は何ができるのか、どんなサポートがあるのか、、実体験や具体例をもとに漫画などでわかりやすく解説されています。

家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル

ギャンブル問題のある人と暮らしていると、ありとあらゆる問題が降りかかってきます。
突然の借金発覚、定期預金や保険の使い込み、家族のカードを勝手に使ったり家の貴重品を持ち出す、暴言や暴力、失踪、会社のお金に手をつけた……。
いったいどうしたら??
ギャンブル依存症の人を回復につなげ、家族も安心して暮らせる方法が、ここにあります。

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祖父・父・夫がギャンブル依存症で、著者ご自身もギャンブルと買い物に依存した体験があります。

回復後は、ギャンブル依存症の調査研究にも取り組まれ、論文を出したり、バチカン市国から招聘（しょうへい）され、国際会議で日本のギャンブル依存症対策の現状について報告したりと、この分野の第一人者でもあります。

当事者目線で記されており、具体的な対策方法もわかりやすくまとまっています。

漫画ではありませんが、難しい本ではありませんので、ぜひ読んでみてください。

ギャンブル依存症について知りたい方も、家族の依存症などで悩まれている方も、まずはこの１冊を読んで見ることを強くオススメします。

祖父・父・夫が ギャンブル依存症！ 三代目ギャン妻の物語

祖父・実父、夫までも根っからのギャンブラーでやがて自身もギャンブル依存に堕ちてしまいます。
依存症回復プログラムで立ち直りのきっかけを掴み、いまでは依存症者とその家族を支援、回復につなげる仕事を始めます。
日本で唯一のフリーのインタヴェンションニスト（介入者）です。

その波瀾万丈の人生を赤裸々に語り、今、求められるギャンブル依存症対策まで痛快に書き尽くします！

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著者自身の波瀾万丈な半生や、ギャンブル依存症が引き起こす様々な問題、依存症の回復、依存症の家族の精神的な回復のためのプログラムなどが、具体的にわかりやすく、漫画等で解説してあります。

10年ほど前（2015年発刊）なので、最新情報ではありませんが、ギャンブル依存症で困っている方、ギャンブル依存症について知りたい方にはオススメです。

上述の『家族のためのギャンブル問題完全対応マニュアル』の方が、内容も新しく情報も多いですが、漫画で気軽に読みたい方は、先にこちらを読むといいでしょう。

母のお酒をやめさせたい

アルコール、覚醒剤、ギャンブル、ゲーム…人は誰でも依存症になる可能性があり、依存症に苦しんでいるのは大人だけではない。
依存症の家族に振り回され疲弊している子どもたちや、自身が依存症に陥ってしまう子どももいる。
本人の意思だけでは回復できない依存症という困難、家族や子どもたちの葛藤と絶望、そして、回復への道のり。
自身も様々な依存症で苦しんだ経験を持つ漫画家が、子どもの視点から描く壮絶なエピソード。

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家族や自分のギャンブル依存症、ゲーム障害、薬物依存症、アルコール依存症について、子供の視点から描いた短編漫画です。

依存症の実態、対処法や回復方法の例はもちろんですが、依存症が病気であり治療が必要であること、ケアする手段を増やすこと、親の依存症は子どもには一切の責任がないこと、家族間での依存症という病気に対する理解の必要性などが、丁寧に伝えられています。

闇金ウシジマくん （全46巻）

丑嶋のもとを毎朝9時に訪れる「奴隷くん」と呼ばれる人々。それはパチンコ依存症の主婦たちのことで、丑嶋は彼女らに3万円の現金と引き換えに5万円の借用書にサインさせる。あらかじめ金利・手数料2万円を引いた上、1日3割もの暴利を課しているにも拘わらず、今日も彼の会社には哀れな訪問者が引きも切らない。

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闇金業者というアウトローな主人公を通して、社会の闇が描かれています。

闇金業者があらゆる手段を使い回収する姿はなかなかにエグいところもありますが、ギャンブル依存症などで借金を重ね転落していく人生も描かれ、反面教師としても読む価値のある漫画です。

マンガで分かる心療内科 依存症編(ネット・スマホ・ゲーム・ギャンブル・ポルノ) 

誰しもがいつの間にかなっている依存症とは何か?
前回の薬物アルコールに続き、今回はネット、スマホ、ギャンブルなどの依存症を克服するにはどうしたらいいかをマンガで分かる心療内科シリーズのゆうきゆう&ソウコンビがわかりやすく解説!

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ギャグ系漫画＋わかりやすい解説で人気の「マンガで分かる心療内科」シリーズのネット、スマホ、ギャンブルなどの依存症編。

周囲にも迷惑をかける程どっぷりハマった依存症にはあまりや役に立たないかと思いますが、その手前、自分が依存気味であることを認められるレベルであれば、お役立ち情報になるでしょう。本人はもちろん、その家族にもオススメです。

ドーパミン中毒

人は「推し」に夢中になると昼夜を忘れ、やがて「沼」にハマってしまう。その鍵を握るのが「脳内快楽物質」ドーパミンだ。恋愛、セックス、買物、ゲーム、ＳＮＳ、酒、ギャンブル、薬物……快楽をビジネスにする「ドーパミン経済」の渦中で、現代人が陥る依存の対象は数限りなくある。スタンフォード大学医学部教授で、かつて自身も依存症を経験した第一人者が教える脱出法と、心豊かに生きるための防衛術。

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「快楽」と、快楽を望む「苦痛」のシーソーゲームのバランスが崩れた先にある「依存症」や、バランスの取り戻し方が、多くの実例とともに解説されています。

新書なので、手軽に読めるのも魅力です。

僕らはそれに抵抗できない 「依存症ビジネス」のつくられかた

スマホ、インスタ、ネットフリックス、
スマートウォッチ、ゲーム、メールチェック……
新時代の依存症「行動嗜癖」のメカニズムと、この「厄介な隣人」とうまく付き合っていく方法を 心理学界の次世代を担う俊英が解き明かす。

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スマホやSNSなどのデジタル依存を中心に、依存のメカニズムと、依存を生み出すビジネスのことが、詳しく記されています。

漫画でもありませんし、海外の行動経済学・マーケティング・判断と意思決定の心理学の専門家の著書ですから、文字量も多く読むのは大変ですが、一読の価値はあります。

普段利用しているSNSなどのアプリが、どれほど計算され尽くしたものであるか、自分の意思で利用していると思わされながら、どれほど踊らされているのか、ゾッとするほどわかります。