おすすめチェス漫画〜チェスの基礎知識・ルール・考え方をわかりやすく

「ボードゲームの王様」とも呼ばれるチェス。

日本の武将たちが囲碁に親しんだように、貴族や知識人の教養としてヨーロッパで広く普及しました。

日本では、馴染みが薄いため難しく思われますが、基本のルールは子供でも1時間程度で覚えられるほど、簡単なもの。実際、小さな子供から高齢者まで、幅広い年代で楽しむことができるゲームです。

ゲームを通して、集中力や記憶力が向上したり、勝負に勝つために先を読み戦略を練ることで、自分で考える力、決断力、問題解決力、クリエイティブな思考能力も養われます。

チェスがでてくる文学や芸術作品は多数ありますが、わかりやすく、親しみやすく書かれた日本語の解説書は多くはありません。漫画になると、さらに少なくなりますが、初心者がルールや戦術を楽しく学べる本をご紹介します。

マンガで覚える図解チェスの基本

マンガと図解でわかりやすく、全文ふりがなつきだから小学生がひとりでも読め、ルールをあっという間に理解できる1冊。

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チェスの漫画解説本はほとんどないので、貴重です。

小学生でも読めるよう描かれていますが、チェスを始める大人にもオススメの１冊。

基本的なルール、棋譜の読み書き、オープニングの定石、フォークやディスカバードアタック等、技術も紹介されています。

すぐ遊べるペーパーチェス盤&駒付き、連取問題付きなのも、嬉しいですね。

盤上のポラリス （全4巻）

「勇者になって冒険したい」長崎の離島に住む椿 一兵は、小学5年になっても夢が捨てきれない。そんなある日出会った、病弱な転校生・氷見崎ひめに導かれ、一兵はチェスという名の冒険の海へと漕ぎ出してゆく――!!　ひめとの友情、ジュニアチャンピオン・灰堂レンとの出会い、世界競技人口7億人の頂点を目指す覚悟――全てはここから始まる!!

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チェス未経験の主人公が、ヒロインに追いつきたい一心で、チェスを学び強くなっていくという王道チェス漫画。

主人公と共にチェスを学んでいくことができます。ストーリーとは別にチェス講座があり、それを読むだけでもチェスの概要が理解できるようになります。先に読んで、基本的なルールを押さえてしまうこともできます。

連載打ち切りとなったようで、4巻は駆け足で進み終わってしまうのが、ちょっと残念。

クロノ・モノクローム （全5巻）

ある事件がきっかけで人と向かい合って 座れなくなった、天才チェス少年・黒六。

ある日ネットチェス中に光に包まれ、辿り着いた先は18世紀ウィーンだった！
そこで出会ったのは、歴史に埋もれた機械チェス人形“ターク”―――

壮大なスケールで贈る、チェス×歴史ロマン開幕！！

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道半ばにして挫折してしまった天才チェスプレイヤーの少年が、「モノクローム」というチェスで国家間の代理戦争を行う18世紀の神聖ローマ帝国にタイムスリップ。

『傾国の仕立て屋ローズ・ベルタン』の著者でもある磯見仁月さんは、自称世界史オタク。この作品でも、当時の西欧の描写がとても美しく繊細で、歴史物としても楽しめます。

ただ、こちらも打ち切りだったのか、5巻でキレイにまとまり終了。

BLITZ

チェス界の伝説的な元世界チャンピオン ガルリ・カスパロフ監修のモナコ公国発、フランス語圏で出版されたチェス漫画。

主人公が、女の子の気を引こうとチェスの道を志すというストーリー。冒頭で、コンピュータと対局するガルリ・カスパロフが実名で登場します。

第1話は、少年ジャンプ＋で読むことができます。

Amazonでは英語バーションがあります。1巻のみKindle Unlimtied 対象。

【次に読んでおきたい１冊】どうしたらチェスできみのパパに勝てるか

世界的チェスプレイヤー マレイ・チャンドラー氏の著書。原作 HOW TO BEAT YOUR DAD AT CHESS は、欧米での驚異的なベストセラーになりました。

50のチェックメイトのパターンを学べます。各パターンごとに、解説と練習問題付き。漫画等で、基本のルールを学び、次のステップに進むために役立ちます。

チェス 魔法の戦術

続編。一流プレイヤーの実戦でも使われた棋譜で “魔法の戦術50” が解説されています。いずれも、実践で頻繁に現れるもので、敵を打ち破る多彩な戦術を学ぶことができます。

チェスが強くなる早道は、、“基本戦術のパターン”を理解し、高い頻度で現れる戦術を、しっかりと身につけることです。

この本で、ビギナーは、フォークやピン、そしてスキュワーなどの基本戦術を、上級者は、グランドマスター級の敵にも勝てる複雑な中盤戦術を手にいれられるようになるでしょう。